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世界で愛される宮崎のかんしょ

ほんのり甘く、シルクのような口当たりの健康野菜

かんしょ

甘みのあるホクホクの食感が人気
全国4位の生産量

全国有数の生産量を誇る宮崎の「かんしょ」は、ほどよい甘みとホクホクの食感が人気です。その中でも、オリジナルブランドの「宮崎紅(みやざきべに)」という品種は、県内生産量全体の大半を占めています。「宮崎紅」は、鮮やかな紅色の皮とクリーム色の肉質をもち、加熱すると甘栗のような優しい美味しさがあり、おやつ感覚で食べられると国内外で高い評価を得ています。

蒸す・焼く・揚げる等、加熱するだけで絶品ながら、スープやサラダに加えてお料理していただくと、マイルドな甘みが食卓を華やかにしてくれます。また、栄養価が高い宮崎かんしょは、食物繊維を多く含み、胃腸の活動を活発にする効果があるとともに、切り口から出る白い粘質のある「ヤラピン」という成分が、便通をよくし、腸内環境を整える働きを持っています。また、加熱しても損なわれない抗酸化作用のあるビタミンCや抗酸化物質であるカロチノイドを含み美容と健康にも効果があるといわれています。

かんしょ

温暖な気候をいかした早掘り

この良質で栄養価の高い「かんしょ」を栽培するには、温暖な気候だけでなく、「土づくり」、「苗づくり」、「芋づくり」のすべてにおいて、地元JAと農家の連携体制とたゆまぬ努力が下支えになっています。「かんしょ」の栽培が最も盛んな宮崎県南部の串間市では、JAがウィルスに感染していない健全な苗の育成に力を入れており、出荷に向けた洗浄・選別・箱詰めも細かく規格化され、地域ぐるみでブランド化に向けた取り組みが強化されています。

また、「かんしょ」は、一般的には秋に収穫時期を迎えますが、宮崎では、温暖な気候を活用して、春から初夏にかけても大量に収穫されます。また、貯蔵し冬から春にかけても出荷が行われ、品質の高い「かんしょ」の周年出荷による安定供給が、商品価値の維持・向上につながっています。

宮崎の農産物でNo.1の輸出金額を誇る「かんしょ」

良質で貯蔵性に優れた宮崎のかんしょは、「本県農産物の輸出のエース」ともいうべき存在で、香港・台湾・シンガポールなど東アジアに輸出しており、その輸出量・額は年々増加傾向にあります。特に香港では、炊飯ジャーで手軽に加熱調理ができる小ぶりなサイズが人気になっており、宮崎県全体として10年以上プロモーションを続けてきた成果がようやく現れつつあります。今後もアジアにとどまらず、世界へこのとびきり美味しい宮崎ブランドを送り出していく予定です。