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輝く緑葉、日本のこころ「緑茶」

心落ち着くひとときを演出する宮崎のお茶

お茶

日本の代表的な緑茶
太陽と大地の恵みを受け宮崎でも

4月から5月、みずみずしくスクッと伸びた緑の新芽を摘み取り、多くの工程を経て製造される「新茶」は、1年の最初に収穫され、「一番茶」とも呼ばれます。9月頃、少し涼しくなり始める秋に収穫される四番茶まで、1年間に4回収穫されるお茶(緑茶)は、日本の代表的な嗜好品で、「日本のひなた宮崎」でも、太陽の光をたっぷり浴びた、まろやかで美味しいお茶が多く生産されています。

お茶は、仏僧が中国での留学から帰国する際に、持ち帰って日本に広まったと言われ、宮崎へは、都城島津藩士が山城宇治からその栽培方法と製法を習得して持ち込まれたとされ、現在でも全国4位(2015年)の生産量を誇るお茶の名産地となっています。

お茶は、カテキンやビタミン類が豊富で、殺菌効果や生活習慣病の予防効果があるだけでなく、含まれるカフェインやアミノ酸によりリラックス効果もあるとされ、健康にたいへん良いとされています。

お茶

入賞し続ける宮崎のお茶

宮崎では、温暖な気候を生かした早出し茶の生産が可能で、広大な平坦地を活用して機械化が進んでいます。ペットボトルの普及により、急須を使って緑茶を楽しむ機会が減少する中、宮崎でのお茶生産量も増減を繰り返していますが、その品質向上に向けた取り組みは、継続的に、確実に推し進められています。全国の名産地の中で、その年最も素晴らしいお茶に対して贈られる農林水産大臣賞を初めとして、多くの賞が審査される「全国茶品評会」で、毎年、宮崎のお茶生産者がたくさん入賞しています。

手間がかかり、気候の変化に左右されやすいお茶栽培は、細かな作業の繰り返しで、美しい色と爽やかな香りの新芽を育てるまでに、昼夜問わず細かな温度管理や土作りが必要です。その繰り返しの先に生産される宮崎のお茶は、飲んでいただければその美味しさを実感いただけます。

みやざき釜炒り茶

また、宮崎には、全国的に現在では珍しい「釜炒り茶」が今でも残っています。このお茶は、熱した大釜に生の茶葉を入れ、かき混ぜながら勾玉(まがたま)の形状に炒って(仕上げて)いきます。釜炒り茶は、その香ばしさと透明感のある上品な黄金色が特徴で、ほのかな甘みを感じるすっきりした味わいが特徴です。

さらに有機栽培茶や新香味茶など、新しいニーズに対応した生産者の取組も増えており、EUやアメリカ等へも輸出されています。