口の中に広がる甘く芳醇な香りと、とろける霜降の旨み
日本一の肉牛
「あー美味しい!」誰もが納得する自信の味がここにあります。5年に1度、日本全国から選りすぐりの和牛が集められ、その肉質を評価する全国和牛能力共進会で「日本一」を2連覇した最高級和牛「宮崎牛」です。宮崎県内で生産肥育された黒毛和牛のうち選ばれた種雄牛を父に持ち、日本食肉格付協会が定める格付基準の4等級以上が「宮崎牛」と呼ばれ、ブランド化されています。「宮崎牛」は、日本で主流となっている体格に優れる「気高系」、バランスに富む「糸系」、高い肉質を誇る「但馬系」の全国三大系統の特徴を活かしながら独自交配を重ね、優秀な種雄牛に改良をした結果生まれました。
全国のブランド牛になる子牛
宮崎で生まれ、育てられる子牛(生後9~10ヶ月程度)の4割程度が県外へ出荷され、全国の有名ブランドの牛に育てられていく点も宮崎県における和牛生産の特徴です。「繁殖農家」と呼ばれる子牛を生み育てる農家は、小規模畜産農家が多く、牛を家族の一員として大切に育てながら出荷の日を迎えます。
出荷された子牛は「肥育農家」と呼ばれる子牛を肥育して肉牛に育てる農家において、生後10カ月から約30ヵ月の肥育期間に、体調管理に神経を研ぎ澄ましながら肥育ステージにあわせて牧草や穀物飼料等のエサを与え、育てられます。宮崎牛は、豊かな自然と農家の惜しみない愛情によって生まれる最高品質の和牛なのです。
奥深い味わい
柔らかくしっかりした赤身と、そこに程よく甘みと旨みを凝縮した脂身が入った芸術的な霜降り牛肉。ステーキ、しゃぶしゃぶ、焼肉、ローストビーフ、ハンバーグと、どれも絶品。この薫り高い肉汁ととろける霜降の旨みは、温暖で自然に囲まれた宮崎の大地で、大切に穏やかに育てられた賜物(たまもの)です。
宮崎牛は、県内の飲食店だけでなく、東京、大阪、福岡にも宮崎牛を一定量以上取り扱う宮崎牛指定店があり、全国でお楽しみいただけます。また、宮崎牛をはじめとする県産牛肉は、衛生管理を徹底した輸出認定工場から、年間208トン(2015年度)も海外に輸出されており、その人気は右肩上がり。主な輸出先は、北米、香港、マカオ、シンガポールです。