日本のひなたのもと、ゆっくりのびのび育つ地鶏
素材の旨みが凝縮
みやざきのソウルフード
炭火をおこし、熱した網の上で、ジュージューと音を立てながら炙った「地鶏の炭火焼」は、宮崎では欠かせない定番の絶品グルメ。地鶏の脂が熱せられて炭に落ち、そこからたちこめる煙で燻製状態になった肉は、香ばしく弾むような歯ごたえで絶品です。高温の煙火で炙ることで旨味が凝縮され、噛むたびにジューシーな肉汁が溢れ出て、他にはない香ばしさとプリプリの食感が味わえる地鶏肉は宮崎定番食材です。その中でも本県のブランド商品として認定され、特許庁の地域団体商標(登録第5315957号)として登録されているのが「みやざき地頭鶏」で、品質・出荷量ともに日本を代表するブランド地鶏として、広く愛されています。
地頭鶏のルーツ
「みやざき地頭鶏」は、元々霧島山麓で飼育されていた地頭鶏(じとっこ)という在来種を、宮崎県が独自に交配改良を重ね、食用鶏として生み出した品種です。「地頭」とは、その土地を管理・守護していた職を指す言葉で、当時、「この鶏は、地頭様に献上するほど美味しい!」ということで「地頭鶏」と呼ばれていたそうです。
厳しい飼育基準
その美味しい在来種の鶏をルーツに持つ「みやざき地頭鶏」は、国が定める地鶏JAS規格(1㎡あたり10羽以下で飼育)よりも厳しい基準を満たした、1㎡当たり2羽以下というのびのびした環境で、雄で4か月、雌で5ヶ月以上じっくりと健康的に飼育されています。
真空パックの地鶏を美味しく
地鶏肉の炭火焼のできたての美味しさをとじこめた、自宅でも手軽にそのままの味を楽しめる真空パック商品が、宮崎の土産物店や空港、駅などで多数販売されています。「宮崎貿易物産振興センターのショッピングサイト」でも購入が可能です。
真空パック商品は、その手軽さから再加熱するために電子レンジを使いがちですが、できれば、熱湯で袋ごと温め、次に袋から商品を出して熱したフライパンに入れ、表面がカリっとする程度に火を通していただけますと、独特の食感と柔らかさを保ちながら、コクや旨味を余すことなく堪能いただけます。商品の裏面には美味しく食べる方法が記載してあるものもあります。その場合は、ぜひそちらを忠実に再現して、美味しく召し上がってください。