素材の個性が美味しさを造る
愛される深い味わい
日本の「國酒」である本格焼酎は、日本固有の蒸留酒で、米、麦、甘藷(芋)、蕎麦など様々な原料が使われ、原料や麹、酵母の種類、発酵や蒸留方法によって個性豊かな味わいを演出します。県内全域には38の焼酎蔵があり、地元で多く獲れる素材を使いながら、多彩な本格焼酎が製造・出荷されており、日本で最も多く飲まれている焼酎が「宮崎の本格焼酎」です。
芋焼酎
豊かな香りと甘みがクセに
口に広がる芋の香りと甘みが特徴で、その力強さ故に以前は、年配の男性ファンが多い傾向がありました。しかしながら使用する甘藷や麹、酵母の種類によって味も香りも様々異なります。長期貯蔵することで丸みを帯びたきめ細かな味わいにもなり、近年、そのファン層は、広がる一方で、芋焼酎は、日々さらに深化しています。
麦焼酎
蒸留酒らしい幅のあるコク
芋焼酎に比べてクセが少ないですが、蒸留方法や麹の種類、麦の品種によっては濃厚な麦本来の味が楽しめ、スッキリした飲み口ながら、深い余韻を感じることができます。麦は、元々クセのない素材ですので、製法によって無限の可能性を秘める焼酎です。
そば焼酎
香ばしさとスッキリした甘み
宮崎は、爽やかな風味と香ばしさで人気が高いそば焼酎の製造・出荷も盛んです。そばを主原料とした焼酎は、1973年に日本で初めて宮崎の地元焼酎メーカーによって開発され、今でもその生産量は、日本一を誇っています。
米焼酎
日本酒に通じる優しい香り
量は他に比べて少なめですが、宮崎でも日本酒のようにほんのり甘さが漂い、華やかな香りでファンが多い米焼酎も造られています。宮崎の米焼酎は、県北・県西で多く造られています。澄み切った味わいを楽しむためにロックスタイルが人気のようです。
その他の焼酎
王道からの発展型
栗、ピーマン、しょうが、山芋などの地元特産品を使用したオリジナリティ溢れる焼酎も宮崎で造られています。原料の魅力を引き出してフルーティーな香りを演出しつつ、バラエティ豊かな味を引き出せるのは、 単式蒸留の本格焼酎 の特徴を生かした技法によるものです。