太平洋の恵みと愛情を受けた日向灘の幸
脂がのった美味しいブリを一年中出荷
全国でも有数の生産量を誇る「みやざきのブリ」は、「寒ブリ」として主に寒い時期に定置網漁業で漁獲される「天然ブリ」と、延岡市、串間市で多く養殖されている「養殖ブリ」があり、みやざきの「冬のさかな」に指定されています。
なお、一部の養殖ブリについては、一年中その美味しさを味わえるとともに、その販売先は日本国内にとどまらず、東アジアやヨーロッパなどにも広く輸出されており、国際的な衛生基準の対米および対EUのHACCP認証を取得する等、先進的な取組も行われています。また、魚の出荷時には独自の技術を使って処理されているので、日本で食べることができる鮮度感と美味しさを海外の皆様にも味わっていただくことができます。
豊かな日向灘(太平洋)
魚を育てるのは自然の海
養殖ブリが泳いでいる場所は、宮崎の東に広がる大海原の太平洋。「日向灘」と呼ばれる宮崎の沿岸は、豊富な栄養を含む黒潮の通り道であるため、ブリの稚魚である「もじゃこ」が多く回遊してきます。
また、養殖場では環境への配慮とともに、品質維持のために徹底した飼育管理により、ほどよく脂がのり、身が引き締まった良質なブリが安定的に生産されています。
安定生産を支える現場は、まさに自然との戦い。海(漁場環境)が汚れていないか? 海水温は? 魚の健康状態は? 養殖するイカダの中に魚を入れすぎていないか? 毎年、安定した出荷を行うために、生産者は、日々、魚と海と向き合っています。また、宮崎県水産試験場の職員が定期的に養殖場を訪問する等、県内の養殖業の振興のために行政がサポートする体制も取っています。
「ブリしゃぶ」もオススメ!
ブリはシンプルにお刺身にしても美味しいですが、「ブリしゃぶ」もオススメの食べ方です。まず、アラと呼ばれる頭部や骨の部分を軽く炙り、それで出汁をとります。その透き通ったスープにブリの刺身を軽くくぐらせると、なんとも贅沢な逸品になります。最後の〆に白ご飯をいれて雑炊にすると、箸が止まりません。
「みやざきのブリ」を提供する飲食店は県内各地にありますので、是非、県内外の方々にご賞味いただくとともに、各産地の持つ地域の魅力を体感していただきたいと思います。